「知りたい」に動かされて

八ヶ岳の麓、香りと手当ての小さなサロンnanaflorナナフロールです。

2022年、穏やかにつつがなくスタートしています。

平日の日中のみという、限られた日程でのサロンワークですが、「香り」と「温め」のキーワードにピン!とくる方に向けて、扉を大きく開けてお待ちしております。

こちらのblogは滞り気味ですが、インスタの更新のほうはupdate続けていますので、よければ時折チェックしてみてください。⇒ Instagram:@nanaflor_kaoritoteate

さて、今回は、この1~2年の学びのことを少し書いてみたいと思います。
少し長くなりますが、更新できなかった間、こんなことしてたんだねー、って思っていただけたら嬉しいです。

 

アロマテラピーにはイギリス的な使い方、フランス的な使い方があり、それぞれ考え方や使い方に違いがあること、ご存じの方もいらっしゃると思います。

簡単に言うと、リラクゼーションを主体としたイギリス的用法、精油の化学的特性を活かしたフランス的用法。

同じ「精油」という植物から採油された一滴を使いながらも、その考え方や使い方に違いがあります。

私が十数年前に学んだアロマテラピーはイギリス的な用法のもの。それを実践していく中で、やはりおのずとフランス的用法にも興味が湧き、考え方や違いを知りたいと思っていました。

フランスのアロマラピーを伝える書籍は、「アロマテラピー大全」という故高山林太郎先生が翻訳された本が有名ですが、すでに絶版。フランスでは、この本の原書「le aromaterapie」が版を重ねながら出版されていて、現在も第一線の書籍だそうです。それを知るとやっぱりそこに気持ちは惹かれるし、詳しく知りたくなってしまう。

折しもコロナが拡大してきたこともあって、今は内省したり、勉強のためにウエイトを置いてみよう。だったら、フランス・アロマテラピーがベースになったもの、もしくは出来るだけその考え方に近い所で学んでみよう。じゃあ、先ずはNARD? そんな流れで動き出しました。

講座の最初の回で、あの「le aromaterapie」を手に先生が語られた姿に、私、その本を知りたいと思ってきたんです!って心の中で呟やきました(笑)。

ここでの学びが加わって、私の中でフランス・アロマテラピーの輪郭がグッと鮮やかに。これで根本的な欲求が一つクリア。

NARDで学んでみて、その源流にはフランス・アロマテラピーがあるけれど、ベルギーをベースに活動されているDr.ボドゥ氏の考えや臨床が柱になっていることも良く分かり、もう少し大きな枠でフランス・アロマテラピーというものを見てみたくなりました。

その流れで、フランス在住のアロマトローグ&自然療法士:栗栖智美さんの、「フランス・アロマテラピー」講座を受講。

智美さんは、フランスで自然療法士として活動されていて、ピエール・フランコム氏をはじめとするフランスの大家の方々から、フランス語でフランスのアロマテラピーを含む自然療法を学ばれた方。幾重ものフィルターが入らない形でフランス事情を学ぶことができたことは、非常に価値あることでした。

こうして学びの密度が濃かったこの1~2年。「知りたい」という気持ちのままに、ただただ重ねてきただけとも言えるけど、、、結果としてアロマテラピーを切り口の違うところから学ぶことが出来て、目の前が凄く広がった気持ちでいます。

世の中オンラインの講座が格段に増え、時間や距離を感じずに学ぶ機会を得られたことも幸いなことだったし、地方にいながらも貴重な話が聞けたり、フランスと日本を繋いでレッスンできたり。こんなこと、少し前まで全く思いもしなかった状況ですよね。

 

考え方、立ち位置の違うところから考える機会を得て、思ったこともあります。

イギリス的アロマテラピーに、フランス的アロマテラピー。

それらに優劣つけたいわけではなくて、どちらもがアロマテラピーの側面であること。

違いがあっても、それは文化的歴史的背景、受け皿となる国や、その国の法規もかかわるし、原書から翻訳されることで言葉選びや解釈にもズレが出てきたり、端折られたりすることだってあるはず。長い歴史の中に、様々な要素がかかわって出来た結果です。

日本でも同じなんだと思います。ただ、ここにはたくさんの協会・団体があふれていて混沌としすぎ、核心を見えづらくさせているように思うんです。

安心、安全を大切に考えながら、それぞれのアロマテラピーを実践していけば良いんじゃないかな、というのが今の気持ち。

 

紆余曲折しながら学んだこと、分かったことを受けとめて、できるだけ全体を見届けたうえで、自分への問いかけを忘れないでいたい。

アロマテラピーをどんな風に実践していくか。その中に浮き上がってくるものが、私の軸になるもの。

 

そんな風に思いながら、2022年に突入です!

 

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