ラベンダー精油28社の試香の会 Report②

こんにちは!

心と身体のライフステージが変化する大人女性に向けて、アロマテラピーと温熱のナチュラルケアをお届けしている、nanaflor香りと手当て ウエダカオリです。

前回につづき、6月12日~16日の4日間かけて開催した、「香り・植物・こころとからだの勉強会」2023初夏特別編、「ラベンダー精油28社の試香の会」(パリ・フィトアロマ協会(通称IPAP協会)ご協力)についてのお話やご感想など書かせていただきますね。レポ②です。

●レポ①&ご感想 →こちら

開催から1週間がたとうとしていますが、参加された方から、「余韻が大きい」と色々ご感想を頂いています。私自身もそうなのですよね。。。

それで、この会の目的というか、香り体験の根底にある ”大きなテーマ” について、改めて振り返ってみます。

 

あなたの考える「高品質」な精油の要素ってなに?

精油を買うとき、普段どんなところに注目して購入していますか?

例えば、

  • 香りの良さを一番に考える?
  • 成分分析表が無いとダメ?
  • 原料となる植物が野生であることにこだわる?
  • オーガニックの認証を取っていないとダメ?
  • 所属している協会でおススメしているから?
  • 先生が使われているから?

いかがでしょう?

 

こうして透明なサンプル瓶の中に入っていると、一つ一つ精油の色味も違います。これも、遮光瓶から出して28本並べてみて、初めて見比べることができました。

 

この試香体験が投げかけているのは、一人一人が、改めて自分の軸を考えてみよう!ということなんです。

会のなかでは、実際にこんなコメントが参加者さんの間で飛び交っていたんですよ。

  • 情報だけで判断していたけど、実際に香ってみると思っていた感じと全く違っていた!
  • ココのが一番!と思ってたけど、色々試香してみると案外そうでもなかった。他のもイイ。
  • 自分の好きなタイプの香りの傾向が分かった!

 

文字からの情報、目や耳からの情報も大事だけれど、純粋に香りを感じて確かめることも大事なのです、やっぱり。 そうして、自分にとっての「高品質」な精油を選べる視点を持ってほしい、育ててほしい。

  • 原料植物が育む個性を、香りで体験する。
  • 自分の好みの香りの傾向を知る。
  • 精油を選ぶとき、自分だったらどんな要素を大切にしたいか、どこに重点を置いて選ぶのか。

 

右脳的情報、左脳的情報を得ながら、自分軸の探求をしていく、ってことが大切なんですよね。

 

ベテランさんだけじゃなく、初心者さんにも必要な体験

真正ラベンダーだけを28本。確かにマニアックなことかもしれません。なのですが。

真正ラベンダー精油といえば、「これからアロマテラピーを始めてみよう」という方が、きっと一番最初に買われる1本でもあるし、ベテランさんも、必ず精油箱の中に持ってる一本ですよね。それぐらい、使う人のレベルを問わず、使いやすくて万能で、アロマテラピーの代名詞的な存在です。

生育環境、栽培方法、抽出部位、蒸留方法etc. 品質に関わる要素はたーっくさんあって、一概にひとくくりで比較するのは難しいのだけど、少なくとも、学名「Lavender angustifolia」 という共通の土俵の上で、比較が出来る。

品質の良いものって、どうやって見極めたらいいんだろう?って模索中の方にも、大きなヒントが詰まった会なのです。

初心者さん、ベテランさん関わらず、この体験はやってみるべき! 

 

体験された参加者さんの感想も、ご紹介しますね。

一生に一度の体験だったと思う

ご感想を抜粋して、ご紹介させていただきます。

なんと贅沢なプロジェクト。実際に嗅ぎくらべてみることで、
ラベンダーはどんなところで咲いていたのか?
どんな風に摘み取られたのか?どんな温度で、圧力で蒸留されたのか?
ボトリングは?
認証の意味は?…などなど、
生産者や売り手が込めた想いを感じることができ、ラベンダー精油が手元に届くまでに想いを馳せた充実の時間でした。

 

ただ好きな香りを嗅ぐだけでなく、どの香りが自分が好みなのか?と探ることは無意識に自分に向き合うことになったのかと感じています。

 

何より知らなかったボトル、アロマテラピーの真髄を届けるために真摯に精油つくりに携わってる会社に出会えたことが幸せな体験になりました。もしかして、香りだけでなくそのスピリットに触れられたことが私のスピリットの立ち上げになったのでは?とも感じています。

 

● 東京都 菊池 由佳さま(セラピスト/おうちサロンhikobae主宰, ゆかまり養生共同主宰 Hikobae:アロマテラピー リズミカルボディ 和道 |Nerima,Tokyo (hikobae-tone.com)

遠方からのご参加、有難うございました! アロマテラピーを伝える仕事をしている私たちにとって、「お客様と香りとの素敵な出会いを創る」ことも大切なことですよね。お互いに、この体験を活動に活かしていきましょう!

 

たぶん、一生に一度の体験だったと思います。

同じ香りのはずなのに、これほどまでに好きと嫌いを感じるとは、、、香り、、、違いましたね。

 

酸味を感じるもの、ウッディっぽいもの、フルーティーなもの、強いもの、薄いもの、むせそうなもの、深く吸い込みたくなるもの。それに時間の経過での香りの変化と印象の変化、、、その精油の情報による香りの感じ方の変化も目の当たりにしました。

 

さらに認証マークや成分分析表の有無だけを頼りにはできないことも知り、「自分の一本の精油」を選ぶ基準が大いに揺らぎました。

 

それは必要な揺らぎ。沢山の精油が存在しているのに狭い世界にいましたから。今さらですが、ラベンダーに限らずもっと香りを発掘していきたいと思います。

 

● 山梨県 Eさま(セラピスト)

「一生に一度の体験」‼ 正に!

これだけの香りを実際に体験されたからこそ、この機会の貴重さを感じて頂いているのだと思います。この企画の核を受け止めてくださり、嬉しいです!

 

 

ハーブは自然だから土地(産地)、環境、その年の気候などで変化します。ワインと同じですね。ラベンダーは野生か栽培か、摘み取り方法や蒸留方法、どんな材質の機械をどう使うかでも香りや成分が変わります。だからおもしろいし奥深い。

 

28社の精油の香りを試香するのは嗅覚がだんだん疲れてきてなかなか大変だったけど、メーカーによってこんなに違うんだと驚きでした。私は野生で標高の高いところから手摘みで収穫したという精油が好きだったなぁ。

 

久々にアロマ時間、あー楽しかった‼️

● 山梨県 Yさま

目の前の小瓶から、原料となる植物まで視野を広げていくと、様々な背景が見えてきて面白いですよね。 各社の香り、こんなにも違うのね!って驚きでしたよね!

 

この講座は、アロマセラピストだったら受講必須なんじゃないかしら………

28種という数を一度に嗅ぐ事もなかなか無いのですが、本当に色々体験し考える講座だった。

 

元々は、一本の精油の疑問から始まったIPAPのプロジェクト。プロジェクトスタッフの方々はきっと様々な苦労や体験を通して、多くのことを学ばれたのでしょう。28種になった経緯。リストに書かれた中身の意味。これは、私達アロマセラピスト一人一人が自分で考え選択する事を問うています。私はそこまで考えていなかった。自分なりに調べて了解したつもりでいたけれど…。

 

先ずはブランド表記無しでのじっくり試香3種、あまり香りの違いにビックリ。そして怒濤の28種類の試香。ブランド名を確認しての納得だったり、以外だったり。時間の経過によって、こんなに変化するものかと改めて感じたり。嗅ぐことに集中したので、今、自分に欲しいものは何かを強く分かったり。

 

アロマセラピストとして、また原点に戻る気持ちです。

 

● 埼玉県 境 裕美子さま(セラピスト/自然療法さろんdonum(どなむ)オーナーセラピスト) https://www.facebook.com/donumaroma

ブラインドで試した3つの香りだけでも、それぞれの個性があって驚きましたよね! 時間経過で香りの残留が異なるのも、試香体験の中の大きなインプットになったのではと思います。 まさにこの企画はIPAPのプロジェクトメンバーさんたちの結晶!ご苦労や体験を、こうしてシェアしてくださることに本当に感謝です。

 

逃した方、大丈夫! 7月に東京で

山梨での会を逃してしまった!という方へ。

大丈夫です! 7月に東京で、この28社の試香の会が予定されています。

ぜひ体験したい!という方がいらしたら、開催の詳細を以下にリンクしますのでご覧になってください。

これだけの試香が出来るチャンスは本当に得難いので、少しでも気になっていたら、行くべき‼ 残席残り少なくなっています。

● 7月 東京開催 詳細 

→→ ラベンダー精油28社の試香(アロマシオン 島田さつき様 主催)

 

この東京の会の後は、今のところ予定がありません。

もしも、山梨でもう一度‼というご要望があれば、ひとまず お知らせください。 何人かお声が集まれば、秋以降~2023年中に開催出来るかも。 

 

 

最後に

その日の天気、晴れだったか、雨だったか、湿度は高かったか。自分の体調は、調子が良かったか、月経のタイミングだったか、etc. 

香りを体験するその日その時の環境、自分の体調もメモしてスタートした香りの体験でした。

その中で、私も含め、参加者さんが、

● 各社のラベンダー精油の香りを体験し、自分の好みの香りのタイプに気付くこと。

● 香りのほかに心が惹かれる要素、大切にしたいことは何か?(例えば、どんな環境でその植物が生育しているか、生産者さんのストーリー、品質管理基準、ブランドや代理店の姿勢や取り組み、流通など)

について、それぞれに思いを巡らした時間でした。

限られた時間の中では答えが出せないことも有ったけれど、それは一人一人が持ち帰って、整理して、再確認することを繰り返しながら答えを見つけていくこと。自分軸の探索です。情報を良く読み込むこと。疑問があれば、質問してみることも大事。とはいえ、情報に拘り過ぎると、香りを見失ってしまうこともある。自分にとっての良きバランスを、見極めること。

自分の足元を確認するために、時折、こういう作業が必要になる。

この体験は、アロマテラピーの入り口に立った人にも、実践されている人にも、ぜひ体験してほしい。自分の「伝えること」の中で大切な鍵の一つになりました。

 

そして、この学びの会を終えて、さらに深くラベンダー精油のことを知りたくなっています。完全に沼にハマった感。。。笑。色々な切り口でラベンダー精油についての学びの会をやりたいな、って考えています。その時はまた一緒に、ラベンダー尽くし楽しみましょう!

 

最後になりましたが、IPAP協会のラベンダープロジェクトに関わられたみなさんに、改めて感謝をお伝えします。

素晴らしい企画を纏めてくださったお陰で、私たちもこうして香りの体験ができ、自分たちの足元を再確認しているところです。アロマテラピーを実践する一人として、とても得難い機会と栄養を頂きました。有難うございます‼

 

本当に、余韻の大きなイベント。書き留めておきたい細かなこともありますが、それはまた別記事で。

長文レポになりましたが、ラベンダー精油28社の試香の会レポ①、②、おつきあい頂き、有難うございました!

 

 

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