チンキ剤:アルコール濃度の選択

 

八ヶ岳の麓、香りと手当てのサロン nanaflor ナナフロールです。

aromatopia最新号が届きました。

まだ軽く目を通しただけですが、今号は個人的にツボな内容があって面白そうです。年末年始のお休みの時に、ゆっくり読んでみようと思っています。

 

目次

チンキ剤を作るときのアルコール、何を選ぶ?

「アルコールと植物」という特集の中に、「チンキ剤の特徴・基材となるアルコールの性質」というタイトルで、村上志緒先生が記事を寄せられていました。

とても参考になる記事です!

自分でチンキを浸けるときは、長島司先生の著書「植物成分と抽出法の化学」を参考にしていたのですが、それをもっと噛み砕いた内容になっていて、自分自身の理解としてもプラスになる。そして、分かりやすいって大事。伝える側になった時にも、伝わりやすい言葉選びが出来るんですよね。

チンキ剤を作るとき、人によって使うアルコールって意外と様々。「さあ、作ろう!」って思った時、どれくらいの濃度のアルコールを使えばいいか、適しているのか、悩みませんか?

まず、考えなくてはいけないのは、”どんな成分を抽出したいか”。植物の中にある、水溶性成分を抽出したいのか?脂溶性成分を抽出したいのか?

やっぱり適材適所というか、目的にあったアルコールを選択するのがベスト。そのために知っておくべきことがあります。

 

アルコール濃度が薄いと水溶性成分が抽出されやすくなり、アルコール濃度が高いと脂溶性成分がより抽出されやすくなる。

 

それを基に、記事の中では濃度ごとの特性について述べられています。ここのところ、抽出される成分が左右されるところなので、押さえておきたい大事なポイントになります。

自然療法はおおらかなところがあって、それが良いところでもあり、暮らしに取り入れやすい一因でもあります。チンキ剤の作り方も、割とざっくりした形で伝わっているんですよね。それも有りなんです。 そこに、”化学的な知見の裏付け”が加われば、植物成分をより有効に使うことが出来る。

チンキ剤の作り方を紹介している本はあっても、アルコールの濃度や抽出される成分の違いにまで詳しく触れている書籍ってあまりないかなと思います。ご参考に!

 

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