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ロンドン・チェルシー薬草園 ー旅の記録ー

旅するとき、皆さんはどんな場所を訪れたいと思いますか?


有名な観光地や華やかな街並みも素敵だけど、私は一人旅だったら、旅の合間に「静かな時間」を求めることがよくあります。

一人旅なら、旅の間はずーっと静かともいえるけど(笑)、有名な観光地や華やかな街並みも素敵だけど、人混みを離れて、ふっと気持ちを緩めて、落ち着る場所や時間を作りたい、って思うタイプ。

 

6月のイギリス旅で、そんな願いに応えてくれたのが、チェルシー薬草園(Chelsea Physic Garden)でした。

チェルシー薬草園の裏門。メインゲートより、こちらの雰囲気の方が趣があって素敵だった


ロンドンで訪ねたかった場所でもあります。

地下鉄を降りて、Google mapを頼りに歩いて向かったら、裏の入り口に。closeされていて、正門に回るように案内があったのですが、この門の雰囲気がとても素敵だったので、写真を撮りました。

素敵な雰囲気があるでしょう?

 

この薬草園は、1673年に薬剤師の教育と薬草の研究のために作られた、歴史のある薬草園。ロンドンの薬剤師協会が中心となって始めたものですが、のちに博物学者で医師でもあったハンス・スローン卿が土地を守ったことで、今に続いています。

実は、このハンス・スローン卿の恩恵を、後世のわたしたちは大きく受けています。彼についてもまたの機会に書いてみたいと思っています。

さて、薬草園について。

正門のエントランスはこんな様子。レンガの塀に囲まれた、この中が薬草園です。

住宅街の中にある、オアシスのような庭園。

薬草園は、チェルシーの高級住宅街の一角に

キューガーデンや大きな公園のような壮大さはありません。だけど、その分、程よい広さと親しみやすい雰囲気に、まるでプライベートなお庭に招かれたような心地のよさ。

園内には世界各地から集められた薬草や食用植物、観賞植物が丁寧に育てられていますが、毒草コーナーは、すぐに行っちゃいますね。笑  



いた! 

ハリーポッターでもおなじみの、マンドラゴラ。 実がなっています。

マンドラゴラ!
マンドラゴラの説明。植物全体の絵が嬉しい。根っこの部分も良く分かる。

 

きちんと整えられながらも、決して人工的すぎない。自然の息づかいをそのまま感じられるような作り方が、とても魅力的です。植物たちがみな生き生きとしていて、大切に育てられてきた様子が、自然に伝わってくるのですよね。

お時間がある方は、園内で行われているガイドツアーに参加してみるのも良いと思います。

私は時間が合わなくて参加できなかったけれど、薬草や植物のお話だけでなく、この園の始まりからスローン卿のお話まで、丁寧に教えてくださる様子が、耳に届いてきました。

さまざまなエピソードを交えながらのガイドに、植物へのの好奇心がさらに深く広がっていくんじゃないでしょうか。

私の身長より大きく育ったアロエ!

 

この庭の持つ穏やかさと、静かな空気は、もうそのまま、癒しですね。

 

ロンドンの中心地からほど近いのに、園内に一歩入ると街の喧騒は遠く、鳥の声や風に揺れる葉の音だけが耳に届いて。その穏やかな時間の流れに包まれていると、心にたまっていた緊張がすーっとなくなっていく感じ、、、植物がただの標本じゃなく、人に寄り添ってくれる存在・場所として、この場があるんだなと、自然と思えてしまうような。

 

大きな庭園や公園はもちろん見応えがあるけれど、この薬草園には、もっと人と暮らしに身近でやさしい魅力があるなと感じました。

 

ここに来るだけで、自然と力が抜けて、楽になれる。植物と静かに出会える。

 

旅先で訪れた小さな薬草園が、こんなにも心に残るとは思わなかったな。

きっと私が近くに住んでいたら、足しげく通っていたと思う。

何をするでもなく、カフェでコーヒーを飲みながら穏やかに過ごせる空気があり、周りを見渡せば、丁寧に育てられた薬草や植物たちに囲まれている。 

 

「植物が寄り添ってくれている」って、優しい気持ちになれる場所。

必ずまた、訪ねてみたい場所。

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