日ごろはアロマテラピーをとおして、香りの世界に触れている私ですが、
”セラピー”という枠にこだわらず、香りをテーマになにか、大人女性の感性・知性を豊かにしてくれるような、五感を使ったワクワクする体験を、だれかと一緒に楽しみたい、お届けしたいと、思っていたんですね。
なにはともあれ、まずはお試し兼ねて!と企画した、大人のエクスカーション、【聞香の会】。
(自分が体験したかった、というのも大きいのですが 笑)
茶道体験は割とチャンスがあっても、聞香の機会はあまりないんじゃないでしょうか。

さて、
聞香では、「香木」といわれる、香りの成分が詰まった小さな木片を使います。
その字の通り、香り成分が、長い時間をかけて木部の芯に凝縮されることで、熟成されたとても素晴らしい香りを放つようになった木のことです。
香木は、自然のなかで偶発的に出来るもの。それゆえ、それ自体がとても貴重なものなのです。
香木として有名なのは、正倉院の宝物として納められている「蘭奢待」。1000年を越えて今なお、芳香がすると言われています。
その香木の、ほんの小さな木片(爪の先ほどの)を切り取って、香炉で熱して、香りを楽しみます。
香道、という「道」にまで昇華しているので、その楽しみ方や所作には、知性と美的センス、さまざまな感性が求められるのですが、
今回は、初心者でも楽しめる形に考えて頂き、「聞香」を体験させて頂きました。
ところで、
聞香では、その字のとおり、「香りを聞く」と言いますが、
そこには、嗅覚だけではなく、五感すべてを使い、さらに心で香りを感じる、という、奥深い意味合いが表されています。
ストレートに”嗅ぐ”、と言わないところが、日本人の感性というか、日本語の素晴らしいところですよね。

灰山の整えかたを教えて頂いているところ
講師を務めてくださったのは、「サロン茶礼」主宰の沙織先生 @salon_sarei2024
茶道や聞香、景道(お軸や石盤で床の間の世界観を創る)に造詣の深い、20年来の友人です。
香道のあらましや、聞香の作法・手順などを分かりやすく教えて頂き、今回ご用意いただいた【3種類の香木】を、順に聞かせていただきました。
その香木は、
・羅国(らこく)
・真南蛮(まなばん)
・伽羅(きゃら)
一般的に、最上の香りは伽羅、といわれますが、この日の私の一番は、【羅国】。
まろやかな甘さ、温かさと、柔らかさ、、、
太陽の香りのような、温かな陽だまりに抱かれて眠るような安心感、それがなんとも心地よく、
何度も何度も香りを確かめながら、じっくり聞かせていただきました。
普段なかなか体験できない香りを、ここぞとばかりに味わえて、至福の時間
久ぶりに味わうお茶室の空気とともに、一期一会を心から楽しませていただきました。
お茶のお稽古をしていた頃を懐かしくお思い出し、こうした【非日常】を味わう機会を、改めて大事にしたいと思った時間。

整えてくださったしつらい、とても素敵でした。
また、会場としてご案内いただいた、小田原の松永記念館も、広い敷地の中にお茶室が点在し、紅葉の庭も美しく、見どころあふれる場所でした。 お近くの方は、ぜひ足を運ばれてみてはと思います。
こうして書きながら、写真で会の様子を振り返り、香木の香りの余韻を味わっています。
今回のお誘いにご一緒してくださった皆様、有難うございました。
また来年、お愉しみをなにか企画できたらいいなと思っています。

