2022-02-14

ローマンカモミールは青リンゴの香り?

八ヶ岳の麓、香りと手当の小さなサロン、nanaflorナナフロールです。

昨夜は雪が降り、今朝は窓を開けると真白。10㎝くらい積もったかな。先ほどからお日様が出てきたので、この雪も残らず解けてしまいそうです。


さて、過去のAEAJの会報誌をめくっていて、面白い記事を見つけました。
今日はそれを紹介したいと思います。ローマンカモミールの香りについて。


”ローマンカモミールは青リンゴの香り”

これ、Rカモミールの香りを説明するときに、必ずと言っていいほど出てくる言葉です。
Rカモミールの香りって、私はスモーキーさの方を強く感じていて、正直あんまりフレッシュ感とか、青リンゴ様のフルーティさをそれほど感じたことは無いんですよね。だけどたいていの本には香りの説明としてこの表現が使われているので、多くの人はきっと「青リンゴみたいな」香りだと感じているんだと思います。

この記事は、”「似てる」って言われるけど、ほんとうに?” という事で、Rカモミールの成分と、青リンゴの成分を比較したリサーチ記事なんです。

面白いところに着目したな!というのと、「そんな似てないんじゃない?」と思ってた私の疑問にバッサリ切りこんできたリサーチ記事!とおもって、つい手が止まりました。

Rカモミール精油(水蒸気蒸)と、青りんごの香り(青リンゴのすりおろしジュース)の芳香成分比較が載っていたので紹介します。

 

Rカモミール(水蒸気蒸留)主な成分

アンゲリカ酸イソブチル 30~40%
アンゲリカ酸イソアミル 12~22%
アンゲリカ酸メチル 6~10%
イソブチル酸イソアミル 3~5%
アンゲリカ酸2‐メチルブチレートほか  

 

青リンゴ(青リンゴをすりおろしたジュース)主な成分

cis-p-メンタン-7-オール 21%
酢酸へキシル 19%
酢酸4‐メチルへキシル 12%
リモネン 9%
α‐ファルネセン 7%
プロビオン酸2‐ベンチルほか  

 

分かりますか? なんと、同じ成分は一つもない、という事実!

香りが似ている、といわれるくらいだから、成分の一つくらいは同じものがあるだろう、って思っていましたが、、、
結果は、全くなし、でした。そうなんだー。面白い結果です。

 

じゃあ、どうして似てる、って言われるんだろう? 


それは、こういうことなんだそうです。

Rカモミールに含まれる「イソブチル酸イソアミル」が、比較的フルーティな香り。さらに微量含まれる成分が青い香りを醸し出している。
青リンゴジュースでは、「酢酸4‐メチルへキシル」と、「リモネン」。これらが、フレッシュでジューシーな香りを出している。
同系統の香りを醸し出す成分の存在や、様々な成分が重なり合うことで「似た香り」と感じる場合があるのではないか。とのこと。


成分が全く異なるとしても、”系統の似ている香りを醸し出す”、”複雑な香りの重なり合い” があることで、似た香りだと感じる。精油が複雑な化合物であるがゆえの面白さが、こういうところにも表れるんですね。同時に、ブレンド力次第では、〇〇に似た香りを私たちでも作ることが出来るかも、って可能性も投げかけてくれてる気もしますね。


ということで、今朝はRカモミールの試香にはまっています。

 

参考:AEAJ会報誌No.101

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